「ノルウェー珍道中」第17話
小型のフェリーはお客でいっぱい。
「次のに乗って!」と言われ待つことに。
次の船が来るまで2時間。
前回の第16話はこちら。
さっきの船には乗れなかったけど、
KIOSKのご夫婦ともっと話す時間ができた。
そして、ハンドメイドの靴下もじっくり見られる。
私と同じく船に乗れなかった、ドイツ人の男の子たちは
やれやれ、という顔つきでソファーに座った。
社交的そうな子に質問した。
「それで、フェリーでどこまで行くの?」
「Lysebotn(リーセボートゥン)だよ。君は?」
「私もおんなじ。
昨日のは本当にびっくりする程辛かったから、
今日は楽するの。」
「わかるよ。
山小屋で会った時は、深く聞かなかったけど
1人であの道歩いたの?」
「うん。」
「俺たちも辛かったのに、、、すごいな。」
「いやー、岩肌にチェーンが刺さってるの見た時は
死ぬかと思った。でも何とか乗り越えたよ。」
「これからは、どんなプランなの?」
「そうだな、今日はフェリーで終点のLysebotnに1泊して
その後は、また次の山小屋まで歩こうかな。
みんなは?この地図だと距離感わかりやすいよ。」
実は、私は地図を2種類持っていた。
1つは、地形もわかる有料のシッカリしたもの。
もう1つは、トレッキングセンターが出してる簡易版。
だけれど、各山小屋間の所要時間が記されている。
「ちょっと見せてくれる?」
「もちろん」
「おーい見ろよー。これからどうする?」
4人が地図とにらめっこを始めた。
「、、もしかして、地図持ってないの?」
「うん。」
「よく歩けたね!
どれぐらいの間トレッキングする予定?」
「、、、1週間かな?」
マジで!!?
地図を持たずに1週間歩くって。
歩けなくは無いだろうけど、
かなりの強者。
色々、私の聞いた情報をシェアして
私はKIOSKの方へ行った。
英語が得意で無い子もいるから、
ドイツ語で会話する方が楽だろう。
さぁ靴下、靴下。
外は、今日も小雨が時々降って肌寒い。
フィヨルドは穏やかに時が流れてる。
次回「ノルウェー珍道中」
第18話 「きっと良いダンナが見つかるよ〜!」 乞うご期待。
Comments