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醤油を絞る一日

Updated: Jan 11, 2020

念願のお醤油絞りに参加できました。 約1年前の、2016年にお醤油を仕込んだ友人が 毎月頑張って混ぜて、ついに絞りの日がやって来たのです。 あ、私は海外にいたので、指くわえてFBを見てただけです。 でも絞りの日は偶然タイミングが合い、 お手伝いさせてもらいに行きました。

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何というか、 全ての工程に、言葉を超えた 職人の技と感覚が光り、 ずっとワクワクしていました。 面白い。 絞りたてのお醤油は、 ちょっと酸っぱくて、甘くて、旨い。 まるでダシ醤油じゃないかと思うぐらい、 鰹節のような味もする。 色は、 べっこう色から、ワイン色。 いろんな色に変化する。

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出来上がったお醤油を陽の光に当てると、 私の名前と同じ『あかね色』。 真っ赤に燃えているような色。 え? ところで、お醤油絞りってなにかって? 失礼しました。 短くまとめますと、、、 お醤油造りの材料を混ぜて、発酵させると出来る、 豆カレーの様な液体。 これを『醤油もろみ』と言います。

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それを絞って『液体(醤油)』と『絞りかす』に分ける作業が 『醤油絞り』。

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本来のお醤油造りは、 暗い蔵の中。 だけど、私が絞りを見たのは、 陽に当てて作る長野発祥のやり方。 『お日様醤油』 と呼ばれる、庶民向けの造り方。 だけど、絞りに関しては、 誰でも簡単に絞れるわけでなく、 『絞り士』さんがちゃんといます。 今回出会った絞り士さんは 1991年から、お日様醤油に関わって来た方。 The 職人で、筋道しっかり通っている。 口が滑って、変なことを言わないように 背筋が自然と伸びる。 道具の扱いから、醤油の絞り方を 見せて頂きました。 その時ふと思った。 「日本人が私の目の前にいる!」 もちろん良い意味で。 自分に必要なものの作り方を知っている 日本人は、今やどれだけいるだろう? こちらの絞り士さんの様な方は 今や少数。 まるで少数民族「日本人」という感じがした。 じゃあ、私は何人か? 私はまだ、「日本人」じゃないんだという気がした。 地球に生まれて、たまたま日本語を話している人。 「日本人」にどこか憧れている。 私は「日本人」になれるのかな?

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