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【ノルウェー】第12話:パニックはこうして乗り越える。

Updated: Jan 10, 2020

『ノルウェー珍道中』第12話

前回のお話はこちら パニック中。 道はないが、 斜面とチェーンはある。

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そんな状況に直面したことありますか? 普通ない! さぁ、日本から来た旅人よ。 どう切り抜けるかな? 今まで旅の中で学んで来た事を 思い出してみる。


今までに私が身につけた技。

神様は、超えられない壁は与えない。

これは修行なのか? 目の前にあるのは岩の斜面。 死ぬかもしれないと思ってるのは自分。 目の前の岩は、私を落とそうとはしてない。 パニックを起こしているのは自分。 大丈夫。 必要な事は全部、自分の中にある。 だから、大丈夫。 瞑想や、マインドフルネスをかじっておいて 良かったーw 怒りも、悲しみも、喜びも 自分が作り出している。 ちょっと落ち着いて来た。 一歩引いて、自分の状況を見てみる。 さて、皆んな一体どうやって 前に進んだんだろう? ふ〜〜〜む。 重力がどう働くのか。 どうやったら、足が滑りにくくなるのか? あ、わかった!! 斜面と身体が平行だから、 足が滑りやすいんだ! という事は、身体をなるべく 斜面と垂直に持っていく。 爪先は空、かかとは地面の方を向けて。 斜面に足の裏をしっかり付ける。 それで、チェーンを思いっきり引っ張って カニ歩きで移動してみる。 って、思ってみたが なかなか勇気がいる。 30分ぐらい立ち往生したかな。 もう行かないと。 大丈夫。 チェーンを引っ張りながら、 足の裏を斜面にくっつける。 もしもの時のために、 腕にチェーンを絡ませながら ヨチヨチ、かに歩き。










めっっっっっちゃ 怖い!w いや!怖くない! 皆んなここをクリアしたんだから!




あと、ちょっと。 あと、ちょっと。



ったー!! やったー!! 渡りきった。 その時口から出て来た言葉が 「オーマイガー!オーマイガー!」 だったのにはウケたけど。 とにかく、向こう側に無事ついた。 腰が抜け、 ヘタリと地面に座り込む。 うわぁ〜もう無理〜。 もうトレッキングはしばらく嫌。 特にノルウェーのはレベル高い。 街でトレッキングコースの相談をしたお姉さんは 一言も、1ミリも、 「the Wall of Death」の話はしてなかった。 ものすごく精神的に疲れたものの、 夜が近づいて来たので、足を進める。 とにかく生きてて良かったー! 今日はついてる! という事にしておこう。 次回は第13話。 「いいえ。カプチーノを飲んでる場合ではありません。」 乞うご期待下さい♫

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