ついに第10話。 『ノルウェー珍道中』 いつも読んで下さり、ありがとうございます。
前回のお話はこちら。
激混み、渋谷地帯の「プレイケストーレン」を諦め、
さっそうと「Bakken 10km →」の方へ。
![th_P7283217](https://static.wixstatic.com/media/092249_a00d8736e96c4e89adac14f54bd13b7d~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_735,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/092249_a00d8736e96c4e89adac14f54bd13b7d~mv2.jpg)
分かれ道のポイントは、まだ人が多い。 私の他に、バッケンへ向かう人が居ないか ちょっと様子を伺い一休み。
あれ? 1人も行かないなぁ。 到着予定は8~10時間後。 現在14時過ぎ。 全くゆっくりしている余裕はないので、 バッケンへ向かう道を歩き始めた。 急に道は獣道。
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苔や下草が生い茂り、 肩幅ぐらいの 細い道が森の奥に伸びて行く。 ノルウェーのトレッキングで大切なのが、 「赤いTマーク」を追うこと。 「赤丸」のこともある。 その印を辿れば、迷わない。
![th_P7293246](https://static.wixstatic.com/media/092249_229a463e74e14ff09404ada5d425d535~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_654,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/092249_229a463e74e14ff09404ada5d425d535~mv2.jpg)
30分ほど歩くと、
木の根っこがウネウネと地を這い
野生的な感じになってきた。
足元も、時折降る雨のせいか、
ドロドロとしている。
時たま、ズボッと足元が音を立てる。
楽しい。
これを楽しいと思える女子は
どれぐらいいるだろう?w
しかも1人で歩いてる。w
変態だね。
でもこの、大地と遊んでる感がたまらない。
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何時間か歩いたが、 1人もすれ違わない。 さっきの渋谷地帯がウソの様。 いくら歩いても、誰ともすれ違わない。 楽しんではいるが、たまに不安になる。 「何かあったら終わるな、こりゃ。」 だから何もない様に、 気をつけながら歩く。 と思ったら、 ズボッと泥にハマる。 鼻うたなんか歌ってるからだよぅ。 集中!集中ー! 時折見える、フィヨルドの絶景に ワクワクしながら足を進める。
![th_th_P7293261](https://static.wixstatic.com/media/092249_5abb4423b3ee4104b94b6519d9bcffe0~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_735,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/092249_5abb4423b3ee4104b94b6519d9bcffe0~mv2.jpg)
![th_th_P7293242](https://static.wixstatic.com/media/092249_33d93268e72d4946a22f52aabb172164~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_735,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/092249_33d93268e72d4946a22f52aabb172164~mv2.jpg)
雨が少し降り始めた。 けれど、それとは全く関係なく 靴の中が洪水中。(さっき泥にはまったから。) 大体の道が、ドロドロの沼みたいな状態。 晴れて暑ければ、靴を脱いで歩ける。 でも、結構冷えるのと 早足なので危険なものを踏みかねない。 だから、洪水靴と一緒に歩く。 ジュポジュポ音が付いてくる。 30分おきに 靴下の水を絞る。 そんな事してるうちに、 かなりの距離を歩いた。 フィヨルドのトレッキングは さすがに氷河が作った地形なだけあり かなり険しい。 休憩も何度もしたし、 靴下ももう何度も絞った。 疲れて、ちょっとメゲテきたのか 足元の樹の根と草が、 一瞬トロルに見えたりする。w いやーやめてーw
![th_P7273194](https://static.wixstatic.com/media/092249_49836ebb0a864166895daf0ce461a380~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_1307,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/092249_49836ebb0a864166895daf0ce461a380~mv2.jpg)
時間は20時ごろ。 それでも、まだ明るい。 テンションを上げるために 「あと何キロ」 という看板をそろそろ見たいなぁ。 すると現れた。 看板ではなく、 バッケンへ向かう一番の難関。 「the Wall of Death」!
なんじゃこりゃあああーー!
君は超えられるか!? 次回は 第11話「道なき道の先には。」 どうぞご期待ください♫
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