top of page

【ノルウェー】第10話:そして誰もいなくなった。

Updated: Jan 10, 2020

ついに第10話。 『ノルウェー珍道中』 いつも読んで下さり、ありがとうございます。

前回のお話はこちら。 激混み、渋谷地帯の「プレイケストーレン」を諦め、 さっそうと「Bakken 10km →」の方へ。

th_P7283217

分かれ道のポイントは、まだ人が多い。 私の他に、バッケンへ向かう人が居ないか ちょっと様子を伺い一休み。



あれ? 1人も行かないなぁ。 到着予定は8~10時間後。 現在14時過ぎ。 全くゆっくりしている余裕はないので、 バッケンへ向かう道を歩き始めた。 急に道は獣道。

th_P7283236.jpg

苔や下草が生い茂り、 肩幅ぐらいの 細い道が森の奥に伸びて行く。 ノルウェーのトレッキングで大切なのが、 「赤いTマーク」を追うこと。 「赤丸」のこともある。 その印を辿れば、迷わない。

th_P7293246

30分ほど歩くと、 木の根っこがウネウネと地を這い 野生的な感じになってきた。 足元も、時折降る雨のせいか、 ドロドロとしている。 時たま、ズボッと足元が音を立てる。 楽しい。 これを楽しいと思える女子は どれぐらいいるだろう?w しかも1人で歩いてる。w 変態だね。 でもこの、大地と遊んでる感がたまらない。

th_P7283235

何時間か歩いたが、 1人もすれ違わない。 さっきの渋谷地帯がウソの様。 いくら歩いても、誰ともすれ違わない。 楽しんではいるが、たまに不安になる。 「何かあったら終わるな、こりゃ。」 だから何もない様に、 気をつけながら歩く。 と思ったら、 ズボッと泥にハマる。 鼻うたなんか歌ってるからだよぅ。 集中!集中ー! 時折見える、フィヨルドの絶景に ワクワクしながら足を進める。

th_th_P7293261