熊本・大分応援のご報告①
順番は逆になってしまいましたが、私事で6月から海外に出るため お礼の発送を5/29・30に5名のボランティアの方と行いました。 持ちよりご飯や、公園で東京の自然の中とてもいい雰囲気で出来て感謝です。 以下は1000円以上応援してくださった方へ同封したお手紙です。
この度はみそのわプロジェクトの熊本・大分応援にご協力頂きありがとうございます。全く初めての試みでしたが、ご賛同頂き心から感謝です。そして私も思い切って動き出して良かったと思っています。今回の熊本・大分地震の被害は広範囲ではなかったとしても、沢山の方が被災された事には変わりありません。度重なる余震の数は2週間で約1000回。これを聞いてゾッとします。東北地震後のこと、関東も余震が数多くありました。私たちも常に揺れているような感覚に悩まされたのですから、1000回と言うと本当に不安な毎日を過ごされている事と思います。
この活動の経緯を簡単に振り返ると、東北地震での経験があります。今後、関東が被災して津波や火事に放射能が来ても、また立ち上がるために昔ながらの手作り味噌は必須!と思って、味噌Bankや味噌ネットワーク作りをしたいと思っていた矢先の熊本・大分地震でした。自宅には送れる程の味噌は無いけれど、九州の味噌を現地に送ってお腹の底から元気を支えられたらという思いが出てきました。恥ずかしながら、現地との繋がりが全くなかったのですが、友達の友達は!という気持ちで情報を探し始めました。
ご協力いただいた方は、お手伝いや相談にのって下さった方を含め約50名、集まった金額は413,000円。私の目標を遥かに超えて、お味噌を買って送れば350kg!という程です。お味噌汁にすれば、約23,300杯!もの凄い量です。ですが、現実はそうスムーズに行きません。
5月中旬ごろから、熊本の方では支援物資の受け入れがほぼストップ、炊き出し禁止令(食中毒防止のため)で、味噌ではなく義援金に当てるのが良いのではないかという流れになってきました。しかし、義援金ではなく昔ながらの良い味噌で元気を出してもらいたいと始まったこのプロジェクト。お味噌欲しいよー!という声を、色んな方にお願いして探して頂きました。そして5月も終わる頃、きくち村さんからのご紹介で、みそのわと同じ思いで活動されている方とひとつ繋がりが出来ました。
熊本のお百姓さんで、無農薬・無化学栽培、手で草取りもしてお米を作っている高島さんです。お味噌も作って販売されるそうです。アソノナカという阿蘇の作り手と選び手を繋げるサイトに出品されています。炊き出しは出来ないけれど、良い材料で美味しい物を作って食べて元気になろうというイベントを震災後何度かされたところでした。それから、仲間たちと作った味噌2樽(20kg x 2)を今後熟成されてから使えるように避難所に持って行ったそうです。まさにみそのわが始めたい事が既に起こっていました!鳥肌です!
避難所で最近出される食事は、本当にひどい所で、朝は菓子パン、昼はビニールにポトリと落としたご飯(手で握るおむすびはNGなので)とインスタント味噌汁、夜はレトルト食品。もちろんマシな食事が出る所もあります。でも、私の想像通りの事が起きているのですね。高島さんは「周りの方と比べてうちはそこまで深刻な被害は受けていません。でも心はみんな同じ様にショックを受けています。
そこに差はないんですよね。」とおっしゃっていました
「そして皆んな何かしたいんです。自分が先頭切って動ける人ばかりではないのですが、そんな思いでいます。梅雨に入ると大雨で動きが取りにくくなりますが、秋口の味噌も熟してくる頃には、みんなでだご汁(みそ汁ベースのスイトン)を食べたら本当に元気が出ると思っています。」私の大好物でもあります! 「他には、ダメになった田んぼに大豆を植えて味噌を作る動きも出来れば良いなと思っています。雨の時期には色々次の作戦を練れるはず。」とおっしゃっていました。
そこでみそのわが思うのは、 現地の方に見繕って頂いて、必要な食材と味噌を欲しい時にすぐ手に入れられるようにする事です。とりあえず100kgは味噌を取り置きで購入しようと思います。味噌をお願いするきくち村さんの味噌は、6月から販売され、寝かせておけばさらに熟成されていきます。集まったお金の25%程になります。他のお金は5%が応援して頂いた方へのお礼に。残りの70%を高島さんの活動の支援金や、きくち村作り手の方の支援に当てるのが良いのではないかと考えています。
ご意見や応援メッセージはmisonowa@gmail.comまで!今後の進展はFBグループページのみそのわプロジェクトとhttps://akaneterajima0317.wordpress.comにてお伝えしたいと思います。
温かいお気持ちを沢山ありがとうございました。 1000円以上応援頂いた方へのお礼に入っている種はエンレイ大豆の種です。撒けば芽が出て枝豆や、更に多くの大豆になって返ってきます。料理や味噌に使っても。種は本当に豊か。さらに今回は千葉県にあるゆーちゃんファームから和綿の種を分けて頂きました。オーガニックコットン作りも挑戦してみてください。同封されている素敵な文字アートは伊藤直樹さんにご協力いただきました。ありがとうございます。
今回1万円以上の応援金を頂いた方にはお味噌が同梱されています。まだ若い味噌なのでしばらく熟成させてください。米味噌の在庫がすでに殆どなかったため、5万円未満の方には合わせ味噌を送らせていただいています。ご希望に添えなかった方は申し訳ありません。ですが昔ながらの生きた味噌の味や香りの変化をぜひお楽しみ下さい。
常温保存される方は袋が膨らんだり、小さい穴から中身が出ることがありますので、容器に移し重石を必ずしてあげて下さい。
頂いた温かい思いを6人のボランティアで大切に詰めて、今回のお礼とさせて頂きます。今後もどうぞ宜しくお願い致します。 2016/05/29
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