Mar 11, 20161 min

記憶のスイッチ

「いったい、樽の中で何が起きているんだ!?」

初めてお味噌造りをして、ふと思った。

私は材料を潰して、混ぜて、樽に詰めただけ。
 

半年後、樽の中にはお味噌があった。

「発酵とは何だろう?」

日本人は長い年月をかけて
 

発酵食品をたくさん生み出してきた。

発酵食品づくりで、いつも変わらなかったのは、
 

「人間が場を整え、あとは菌にお任せ。」

それに気づいた時、
 

‘記憶のスイッチ’が押された気がした。

きっと遺伝子にインプットされていた
 

‘発酵食品を手作りする’モードが起動されたのだ。
 

現代風に言うならば、、、。
 


 
発酵食品を手作りすると
 

そこに働く、‘見えない生き物たち’の事を思う。
 

彼らが作ったものは、私たちの身体の役に立つ。

‘自分は自然との繋がりで生かされている’

忙しない日常で、忘れがちな謙虚な心。
 

これを思い出させてくれるのが、発酵食品だと思う。

作ってみると簡単だけど、不思議でいっぱい。

皆んなにもこの驚きを伝えたい。
 

皆のスイッチも押したい。
 

でもどうやって?

それもきっと、私は場を整えるだけ。

‘ みそのわ ‘ プロジェクトはかたつむりのスピードで、

じっくりじっくり進んで行きます。

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